安曇野便り7月 photo by kanamori 2008

文責 金森
 今 我が家の無農薬栽培の田圃に一歩踏み込むと今朝、羽化したばかりの蜻蛉(トンボ)が
一斉に飛び立ちます。 去年の秋、田圃の水溜りなどに産み付けた卵が土の中で越冬し

春になって田圃に水が張られると孵化して、今 成虫になり飛び立つのです。
この蜻蛉はすぐに山(高原)へ登ってしまい立秋が過ぎ涼風が立ち始める頃
「秋アカネ」(赤トンボ)となり一斉に里に下りて来ます。 
今回の写真はそのトンボがヤゴ(幼虫)から成虫になり羽が乾いて飛び立つまでを撮ってみました。
赤とんぼは十数種類いるそうですが安曇野で多く見られる赤とんぼは秋アカネと薄羽黄とんぼ
(ウスバキトンボ)の二種類です。秋アカネは田圃で生まれ育ち晩秋まで飛んでいますが、
薄羽黄とんぼは春早く東南アジヤから飛来し沖縄・九州の田圃に産卵して成虫になり、
北上して七月になると安曇野にも飛んで来ます。
遠くは北海道まで飛んでいくそうです。
秋アカネの北方系に対し 薄羽黄トンボは南方系と言われ秋半ばには死んでしまいます。
薄羽黄トンボは沖縄以北では越冬出来ないそうです。
トンボの研究者が、航海中の船舶で多量のトンボが羽を休める事があると聞き、
東南アジヤまで行き確認したそうです。  
どっちも赤とんぼですが、秋アカネと薄羽黄トンボの違いは止まり方でわかります.
童謡アカトンボに(止まっているよ「サオノ先」と歌われている様に)秋アカネは棒の先端に、
薄羽黄トンボは中間にぶら下がる様にとまります。 
公園などでトンボを見かけたら確認してみてください。
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